天日干しについて(お客様からの質問に答えて)

2015/10/16

tenpi1.jpg(書いた人 店長の父)

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いとうピーナッツ工場内天日干し風景(八街市役所隣り)
2002年にそれまで80年以上にわたって行ってきた昔ながらの天日干しを止めました。毎年行っていたので寂しい思いもしましたが雨が降ると大急ぎで4人で1畳程の大きさの簾(す)を何枚もたたみ最盛期の12月は仕事が間に合いません。その時は後で入荷した落花生を機械乾燥で行います。70℃でジャバラになったコンベアーの中をゆっくりと落花生が流れ乾燥されていきます。(昭和30年半ば頃まで乾燥機はありませんでした)
落花生の天日干しは当時当たり前の作業で天日干しという概念も私どもにはありません。経験上機械乾燥も天日干しも全く変わりないと私は思っております。単に水気を切る作業ですので、どちらもカシャカシャに乾いています。
落花生の天日干しは落花生を洗った後、単に水気を切り乾かすだけで、魚、海草類、梅干とか実が直接日光にあたってうまみが増す天日干しとは根本的に異なります

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昔ながらの天日干しとは
毎年11月から翌年2月にかけて真冬の朝7時頃から洗い初めて9時頃、簾(す)(たたみ1畳の広さのもの)に広げ終えます。
洗い始めは寒さで落花生がシャリシャリに凍ってきます。11時頃と2時頃平均に乾くよう落花生を慣らします。夕方4時頃から乾いた落花生を南京袋に入れて仕事を終えます。
落花生の美味しさは収穫後、1ヶ月ほど畑に野積みされて筑波(山)おろしの冬の冷たい北風にさらされ太陽にじっくりとあたり実に脂がのり熟成されていきます。この時点で美味しさは決まります。後は熟練加工職人の腕次第です。

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㈱塩野谷周太郎商店さん(八街市駅前)
塩野谷さんも昔ながらの天日干しを行っていました。